1970年10月17日 5週間1位
I’ll Be There/Jackson 5 Motown
(Berry Gordy, Hal Davis, Bob West, and Willie Hutch)
アイル・ビー・ゼア / ジャクソン・ファイブ
1970年10月17日 ジャクソン・ファイブ4枚目のシングル「 アイル・ビー・ゼア 」がNo.1を獲得。
これでジャクソン・ファイブはデビュー以来、4枚連続でシングルチャートNo.1に輝きました。
4枚連続のNo.1は黒人男性ボーカルグループとして史上初。
またアメリカ国内だけで420万枚を売り上げ、マーヴィン・ゲイの「I Heard It Through the Grapevine」を抜き、当時モータウン史上アメリカで一番成功したレコードとなりました。

売り上げ記録の王座は1981年ライオネル・リッチー&ダイアナ・ロスの「Endless Love」にその座を明け渡すまで、10年守り続けました。
まさに飛ぶ鳥を落とす勢いのジャクソン・ファイブ。
しかし、このあとモータウンを1975年に去るまでに、意外にもシングルの最高位は2位止まりとなります(マイケル・ジャクソンのソロシングル「ベンのテーマ」は1位を獲得)。
ノリの良い曲で3枚連続No.1を記録していたジャクソン・ファイブ、次のシングルをバラードとすることに、モータウン社長のベリー・ゴーディJrは難色を示していました。

しかし、モータウンの有力者であるハル・ディビスは、友人ボブ・ウェストが書いた、この美しい曲をゴーディに聴かせたところ、とても気にいり歌詞も書いたそうです。
同時期にシングル曲候補になっていた「ママの真珠」はその後リリースされ、最高位2位でしたので、結果的には「アイル・ビー・ゼア」を選んでよかったのでしょうね。
レコーディング・ミュージシャンには、ギターにデヴィッド・T・ウォーカー、キーボードにはジョー・サンプルの名前もみられます。
ジョー・サンプルは当時は「ジャズ・クルセイダーズ」として活動していましたが、L.A.のスタジオミュージシャンとしてジョニ・ミッチェル、B.B.キング、モータウンでもマーヴィン・ゲイやシュープリームスのレコードに参加していました。
このレコードがリリースされた翌日に12歳になるマイケル・ジャクソン、エモーショナルに歌い上げています。
いっぽう、途中でリードを交代するジャーメインお兄ちゃんも好調、私は結構ジャーメインのパートが好きです。
ロケットスタートを切ったジャクソン・ファイブ、チャートアクションではこの曲がモータウン時代の最後のNo.1となりますが、このあとも「さよならは言わないで」「ダンシング・マシーン」など多くのヒット曲を生み、TVアニメも放送されるなどスーパースターに昇りつめます。
その後アイドル路線でいきたいモータウンとセルフ・プロデュースを希望するジャクソン・ファイブの間で方向性が食い違いはじめ両者は決裂、1975年に20%の印税(モータウン時代は2.8%!)と自作自演の権利を得てCBSに移籍、「ジャクソンズ」として新たなスタートをきります。
「アイル・ビー・ゼア」はジャクソン・ファイブを単なるバブルガム・ポップグループとは言わせない歌唱力や表現力を示した、モータウンの歴史に残る名曲です。
I’ll Be There
(Berry Gordy, Hal Davis, Bob West, and Willie Hutch)
You and I must make a pact, we must bring salvation back
Where there is love, I’ll be there
I’ll reach out my hand to you, I’ll have faith in all you do
Just call my name and I’ll be there
ふたりで約束をしよう、ぼくらは元にもどるべきさ
愛のある場所へ、たどり着けるはず
きみのところへ手を伸ばして、きみのすることを信じるよ
ぼくを呼んでくれたら、そばに行くよ
I’ll be there to comfort you,
Build my world of dreams around you,
I’m so glad that I found you
I’ll be there with a love that’s strong
I’ll be your strength,
I’ll keep holding on
きみを元気づけて
きみと一緒に夢の世界をつくるよ
きみと出会えてとれもうれしい
つよい愛できみのもとにいくよ
きみのつよさを支えてあげよう
ずっと抱きしめてあげよう
Let me fill your heart with joy and laughter
Togetherness, well that’s all I’m after
Whenever you need me, I’ll be there
I’ll be there to protect you, with an unselfish love that respects you
Just call my name and I’ll be there
きみの心を喜びと笑顔でいっぱいにさせてほしい
いっしょにいること、それが望むすべてさ
きみが必要としてくれたら、ぼくはそこに行くよ
きみを守り、大事にしてわがままは言わない
ぼくを呼んでくれたらそばに行くよ
I’ll be there to comfort you,
Build my world of dreams around you, I’m so glad that I found you
I’ll be there with a love that’s strong
I’ll be your strength, I’ll keep holding on
やさしい言葉をかけて
夢の世界を君に見せるよ
君に会えて本当に良かった
強い愛で君を包んで
ずっと支えてあげよう
If you should ever find someone new, I know he’d better be good to you
‘Cause if he doesn’t, I’ll be there
Don’t you know, baby, yeah yeah
I’ll be there, I’ll be there, just call my name, I’ll be there
もし君が新しい誰かを見つけたら、分かっているよ彼はきっといい人だろう
でももしそうでなければ、僕はそこにいくよ
分かっているよね、ベイビー
そばにいるよ、ぼくを呼んでくれたらそばに行くよ
(Just look over your shoulders, honey – oo)
I’ll be there, I’ll be there, whenever you need me, I’ll be there
Don’t you know, baby, yeah yeah
(ほら振り返ってごらん、ハニー)
そばにいるよ、そばにいるよ、 きみが必要としてくれたら、ぼくはそこに行くよ
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