2018年8月にこの世を去ったソウルミュージックの「ファーストレディ」アレサ・フランクリン。
「アメイジング・グレイス」はその46年前、1972年にロサンゼルスの教会で行われた感動のライブを捉えた映画です。
この日の音源はライブアルバムとして発表、300万枚の販売を記録したベストセラーアルバムとなりました。
私もその2枚組CDを20年以上愛聴しており、映画が公開されると知って観るまでの1ヶ月ほどは、ソワソワしていたのでした。
そして実際に映画は素晴らしく、心を揺さぶられる内容でした!
少し興味を感じた方に、私が感じた「観なきゃわからなかった」みどころを3つご紹介します。
少女のような「女王」アリサ
画面に登場してから最後までずっと感じていたのは、歌っている時と曲間でのアレサの雰囲気が180度違う事でした。
当時29歳、すでに20枚のアルバムを発表しグラミー賞も何度も受賞した「女王」アレサ・フランクリンが、曲間、私にはどこか少女のように見えたのです。。
ただし、歌っている時は別。まさに神に祈るように全身全霊で歌いあげる姿は特別な才能を持った女王、CDで聴いていた時に期待していたイメージそのもの。
「アメイジング・グレイス」の曲では私も感動のあまり涙がつらーっと頬を伝い、鼻水も少し出てきて、周りにばれていないか心配になるくらいでした。
しかし、曲間のアレサはとても大人しく、あまり笑うこともなく、初めて舞台に立つ少女のように神妙に見えました。
これが教会で神の前で歌うという事なのかと、アレサの決意と覚悟を感じ、とても印象的でした。
魅力的すぎる登場人物たち
映画を観るまでは、やはりコーネル・デュプリーを初めとするミュージシャンを見たいと思っていましたが、とんでもなく惹きつけられる登場人物が多くてサイコー!でした。
・ジェイムズ・クリーブランド師:懐の深さと歌のうまさ、ユーモアも兼ね備える助演男優賞。なんとグラミー賞を4度取っている方とのこと。
・サザン・カリフォルニア・コミュニティ聖歌隊:皆さんのノリと感情表現に感動。少し仲本工事さんを髣髴とさせるメガネの方が思わず前に出てきてしまい、イェー!となるシーンは鳥肌です。指揮者のハミルトン氏も紳士でカッコ良し。
・C.L.フランクリン師:アレサのお父さんで高名な牧師さんだそう。超ダンディー、俳優さんみたい。
・興奮して飛び出す観客たち:特に取りつかれたように踊りながら前にせせり出てくる二人のシスター。この踊りは昔見た「バングラディッシュ・コンサート」で同じく一心不乱に踊っていたビリー・プレストンと同じでは!黒人さんでリズム良い人はこれ踊れるのか、とこちらも大興奮。ちなみにストーンズのミックとチャーリー来てましたね。
音楽のちから
私は単なる音楽好きで、信仰も特にありませんが、音楽にはこれまでも何度も励まされました。そして今回もこの映画の中で歌われる曲(歌詞)に、心を揺さぶられ続けていました。
アレサの全力での「語りかけ」、ゴスペルならではのコールアンドレスポンスの迫力、観客と一体の熱気が画面から押し寄せて、幸せと明日への活力を感じておりました。
以上、私の感じた、「アレサ・フランクリンの映画「アメイジング・グレイス」の、みどころ3選」。
ソウルミュージック好きはもちろん、音楽に興味のある方すべてにおススメです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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