【名曲の宝庫:70年代ビルボードNO.1ヒット⑥】Let It Be/The Beatles

records music

1970年4月11日 2週間1位

Let It Be/The Beatles

(Lennon–McCartney)

レット・イット・ビー/ビートルズ

Let It Be (Remastered 2015)
let it be single version

言わずとしれたビートルズの代表曲、「鵺(ぬえ)の鳴く夜は恐ろしい・・」角川映画「悪霊島」のテーマソングです(笑)。

1981年に映画のCMがテレビ放映されたとき私は10歳でビートルズを原体験、映画用の新曲だとおもっていました。

いい曲だなぁと頭に残ってしまい、その後20年間くらいは曲を聴くたび「悪霊島」を思い出したものです。

akuryotou

ちなみに楽曲の使用権が切れてしまい、今はカバーバージョンに差し替えられてしまっているそうです。。


レット・イット・ビーはビートルズのアメリカ発売シングルとしてはラストから2枚目にあたります。

 let it be

また、5月にポール・マッカートニーがバンドの脱退を発表するため、4人が揃った状態では最後のシングルとなり、アルバム「レット・イット・ビー」とアメリカでのラストシングル「ロング・アンド・ワインディング・ロード」は、バンド解散後のリリースとなりました。

チャートアクションは初登場6位→2位→2位→1位と凄まじく、もしサイモン&ガーファンクルの歴史的名曲「明日に架ける橋」が居なければ、登場2週目に1位になっていたのではないでしょうか。


クレジットはレノン-マッカートニーとなっていますが、作詞・作曲はもちろんポール・マッカートニーによるもので、亡き母メアリー・マッカートニーが夢枕で「あるがままを 受け容れなさい」と囁いたエピソードを元にしたと本人は話しています。

しかし、元ロードマネージャーのマル・エヴァンズが1976年アメリカのTVで、「インドでポールが瞑想している時に僕が出てきて、”Let It Be, Let It Be” と言った。その後『曲ができたよ、ぱぱっと。”Brother Malcolm” っていう曲なんだ』とポールが言った」と語っています。

Mal Evans(左)

実際1968年9月の「ザ・ビートルズ(いわゆるホワイト・アルバム)」レコーディングセッションの中で「Mother Mary come to me」の部分を「Brother Malcolm comes to me」と歌っている音源が残っています。


よく知られていますが、レット・イット・ビーはシングルとアルバムでかなりアレンジが違います。

シングルはジョージ・マーティン、アルバムはフィル・スペクターがプロデュースしており、私の感覚ですがシングルバージョンは洗練されて聴きやすく、アルバムバージョンは荒々しい感じですね。
※これはアルバムのコンセプト上、手を加えすぎないようにしている事が大きいです。

2人の巨匠それぞれの味わいがありますが、正直甲乙つけがたい。

一番の違いはギター・ソロで、アルバムバージョンはビートルズでのジョージのギター・ソロ中1・2を争うくらいの出来だと思っており、特に曲の後半のソロはしびれます!けっして難しくはないので自分でもよく弾いていましたが、気持ちよさMAXでした。

それと、細かいですがアルバムバージョンでは、リンゴの叩くハイハットにディレイが掛けられており、フィル・スペクターやなぁ(笑)とにやけてしまいます(下記の動画で50秒くらいから)。

The Beatles – Let It Be – Let It Be (STEREO REMASTERED)
let it be album version

曲はゴスペル調、歌詞も宗教的で、当時のビートルズの危機的状況を案じる心境が見てとれますね。

初めて聴いてから40年、いろんな立場や状況で聴きましたが、いつ聴いても感動的な名曲です。


When I find myself in times of trouble
Mother Mary comes to me
Speaking words of wisdom, let it be
苦しみ悩んでいるときには
聖母マリアが現れて
尊い言葉をかけてくださる
すべてなすがままに


And in my hour of darkness
She is standing right in front of me
Speaking words of wisdom, let it be
暗闇がぼくを取りかこむ時
マリアはぼくの目の前にたって
尊い言葉をかけてくださる
すべてなすがままに


Let it be, let it be
Let it be, let it be
Whisper words of wisdom, let it be
なすがままにまかせなさい
自然の流れに身をゆだねるのです
マリアはいつもやさしく囁いてくださる
すべてなすがままに

And when the broken hearted people
Living in the world agree
There will be an answer, let it be
傷つき 失意に生きる人々が
ともに ひとつの世界に結ばれるとき
道は必ず開けていく
それまでは すべてなすがままに


For though they may be parted
There is still a chance that they will see
There will be an answer, let it be
別れを告げる日が訪れても
いつか きっと再び会える日がやってくる
その時 すべてが明らかになるだろう
それまでは すべてなすがままに


Let it be, let it be
Let it be, let it be
Yeah there will be an answer, let it be
なすがままにまかせなさい
自然の流れに身をゆだねるのです
そう、その時こそ すべてがわかるでしょう
それまではすべてなすがままに

And when the night is cloudy
There is still a light that shines on me
Shine on until tomorrow, let it be
暗雲たれこめる夜も
ぼくの上に刺す一条の光が
夜明けまで僕をまもってくれる


I wake up to the sound of music,
Mother Mary comes to me
Speaking words of wisdom, let it be

妙なる調べに目を覚ますと
聖母マリアが現れて
尊い言葉をかけてくださる
すべてなすがままに

Yeah let it be, let it be
Let it be, yeah let it be
Oh there will be an answer, let it be
なすがままにまかせなさい
自然の流れに身をゆだねるのです
そう、その時こそ すべてがわかるでしょう
それまではすべてなすがままに

Let it be, let it be
Ah let it be, yeah let it be
Whisper words of wisdom, let it be
なすがままにまかせなさい
自然の流れに身をゆだねるのです
マリアはいつもやさしく囁いてくださる
すべてなすがままに

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