1970年2月28日 6週間1位
Bridge over Troubled Water/Simon & Garfunkel
(Paul Simon)
明日に架ける橋/サイモン&ガーファンクル
この美しくも勇気づけられる曲は、49位で初登場、その後13位→3位→1位とまたたく間にチャートを駆け上がり、その後6週間連続1位を獲得します。
また1970年の年間シングルチャート1位、収録アルバム「明日に架ける橋」も年間アルバムチャート1位、さらに第13回グラミー賞の最優秀レコード、最優秀アルバム、最優秀ソングなど6部門を獲得した、サイモン&ガーファンクルの最大のヒット曲となりました。

ニューヨークで過ごした少年時代から親友の二人、ポール・サイモンとアート・ガーファンクルは1957年にデュオ「トム&ジェリー」を結成しレコードデビュー、一度離れたあと再び合流再デビュー、1964年にサイモン&ガーファンクルと名乗ります。
再デビュー後もほとんど話題になりませんでしたが、1965年プロデューサーが「二人に無断で(笑)」オーバーダビングしたシングル、「サウンド・オブ・サイレンス」が大ヒットして時流に乗ります。
その後は「スカボロー・フェア/詠唱 (Scarborough Fair/Canticle)」「ミセス・ロビンソン (Mrs. Robinson)などをヒットさせ、大きな成功をおさめました。
ポール・サイモンはこの曲の歌詞について、1958年に ゴスペルグループ The Swan Silvertonesが 歌った「Mary Don’t You Weep」の中の、「I’ll be a bridge over deep water if you trust in my name」を参考にしたと認めており、バッハの「O Sacred Head, Now Wounded」からはメロディのインスピレーションを受けたとしています。
この曲の持つどこか神聖な雰囲気や品格はこのようなルーツから来るのかな、と少し納得です。
オリジナルのスタジオレコーディングは、ラリー・ネクテル(ピアノ)、ジョー・オズボーン(ベース)、ハル・ブレイン(ドラムス)などレッキングクルーと呼ばれたL.A.のセッションミュージシャンを起用、この曲の後半ではレッキング・クルーの多くが参加したフィル・スペクターの録音で有名な「Wall Of Sound」の手法が使われドラマ性を高めています。
歌は当初ポールがファルセットで歌いましたがうまく行かず、最終的には、当初断っていたアートがリード・ボーカルを取ることになりました。
ポールのバージョンが聴けないので判りませんが、結果的には「天使の歌声」ことアーティの歌で大正解ではないでしょうか。
しかし、この時期には二人はお互いの活動・才能の違いから対立期に入っており、このあと解散してしまいます。
「ポールはアートの声に嫉妬し、アートはポールの作詞・作曲能力に嫉妬した」と聞いたことがありますが、お互いに嫉妬するほどの才能が最高点で融合した、この作品が生まれたあとの解散は必然だったのかもしれません。
When you’re weary
Feeling small
When tears are in your eyes
I will dry them all
I’m on your side
When times get rough
And friends just can’t be found
君が生きる事に疲れ
惨めな気持ちになり
思わず涙ぐんでしまう時
僕はその涙を消してあげるよ。
僕は君の側にいる
辛い時も
友達が見つからない時も
Like a bridge over troubled water
I will lay me down
Like a bridge over troubled water
I will lay me down
激流を越える橋のように
僕がこの身を捧げるよ
激流を越える橋のように
僕がこの身を捧げるよ
When you’re down and out
When you’re on the street
When evening falls so hard
I will comfort you
I’ll take your part
When darkness comes
And pain is all around
君がどん底にいる時
帰る家を無くした時
夕暮れが辛いものになった時
僕が君を慰めてあげよう
君の支えになるよ
暗闇が訪れ
あたり一面が苦しみに変わる時も
Like a bridge over troubled water
I will lay me down
Like a bridge over troubled water
I will lay me down
激流を越える橋のように
僕がこの身を捧げるよ
激流を越える橋のように
僕がこの身を捧げるよ
Sail on Silver Girl
Sail on by
Your time has come to shine
All your dreams are on their way
See how they shine, oh
If you need a friend
I’m sailing right behind
銀の少女よ、船を出せ
船を出すんだ
輝き出す君の人生に沿って。
君の夢はその先にある
ほら、あんなにも輝いている、あぁ
友達が欲しければ
僕がすぐ後ろからついて行くよ
Like a bridge over troubled water
I will ease your mind
Like a bridge over troubled water
I will ease your mind
激流を越える橋のように
君の心を和らげよう
激流を越える橋のように
君の心を和らげよう
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