「ギタリスト」ジョージ・ハリスンのプレイは「最高の喜び」

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本屋でふと立ち読みをした「Guitar Magazine LaidBack (ギター・マガジン・レイドバック) Vol.7」。

「ギター・マガジン・レイドバック」は旬の女子を表紙にして、中身は「クリームは最高!」だの、「ツェッペリンVSパープル大戦争」「ジェフ・ベックはブロウバイブロウとワイアードが最高」と完全におっさん狙いな本で、思わず手に取ってしまいます。

その誌面に「ホテル・カリフォルニア」の特集があり、イーグルスのギタリスト、ジョー・ウォルシュがインタビューに答えていました。

話はスライドギターの事になり、こんなやりとりが。

インタビュアー「最近注目しているスライド・プレイヤーはいますか?」
ウォルシュ「いないね。そうだな、今でもジョージ・ハリスンのスライドを聴くと最高の喜びを感じるよ」

「えっ、ジョージの名前出してくれてる!」とハリスン大好きの自分はうれしくなりました。

でも、ジョージのギターをそこまで評価してるんだ、と意外な気もちも抱きました。。

ギタリストジョージというと、「スライド・ギター」「危なっかしい」「クラプトンとマブダチ」みたいなイメージです(皆さんは違いますかね💦)。

誰があぶなっかしいやねん

ギターに関するエピソードで思い出すのはやはり、ジョージの奥さんパティ・ボイドをクラプトンが好きになり、どちらのものになるか「ギターバトルの決闘」で決めよう!というやる前から結果が分かっている企画。

ジョージは自分が負けるのを判っていて(誰が見てもそう思う)、わだかまりが残らないように、男らしく決闘をしたといいます。

それと、ビートルズが一度だけジョンの死後に集まって出した曲「フリー・アズ・ア・バード」。

ポールはジョージのスライドギターを「ジョージ色が強くなる」といって最初は反対したとか。たしかにビートルズとしては、スライド・ギターは馴染まないかも。

The Beatles – Free As A Bird

でも、最高のプレイになりました。少し単調だった曲に抑揚ができて、ジョージの成長、存在感を見せた曲でした。

一方、ソロ作品ではギタリスト・ジョージの代名詞のごとく、スライド・ギターを弾きまくってます。

「危なっかしい」なんて言葉は撤回しないといけません。あらためて聴きなおすとめちゃめちゃいいですね!

George Harrison – This Guitar (Can't Keep From Crying)

テデスキ・トラックス・バンドも「Wah-Wah」をカバー。
ジョージの魅力ってミュージシャン、特に同業のギタリストにはよくわかるのでしょう。

Tedeschi Trucks Band performs "Wah Wah" at Gathering of the Vibes Music Festival 2013

日本でも杉山清貴さんが、かなりジョージをお好きなんですよね。

あと、「Live in Japan」での「While My Guitar Gently Weeps」。ジョージとクラプトン夢のツインリード!あれを聴くとこちらがむせび泣いてしまいます。

18. George Harrison – While My Guitar Gently Weeps / Live in Japan (1992)

曲が終わった後ジョージが「エリック・クラブトン!サイコー・ギター!」と日本語でいうところもさわやかでいいんです。

そして最後は「ロール・オーバー・ベートーヴェン」で決めるジョージ。

自作の名曲もたくさんあるのに、この曲で終わるところが、「僕はいつまでもロック・キッズさ」と宣言しているようで、かわいいです。

やっぱり人柄もふくめ、ジョージ好きです。いまでもジョージの音楽を聴くのは喜びです。

ジョー・ウォルシュさんに乗っかります。

また、あのローリングストーン誌が選ぶ「最も偉大なギタリスト100人」では、なんと11位ランクイン。

スティーヴィー・レイ・ヴォーン、カルロス・サンタナ、デヴィッド・ギルモア、ブライアン・メイより上。

リッチー様(ブラックモアのほう)なんて50位ですよ。マジか。

でもやったやん、ジョージ。大絶賛やん。

これはまた次回に。

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